大麦若葉は大麦の穂になる前の若草の段階を指し、特有の栄養価があるため青汁の原料としてよく使用されています。大麦若葉に含まれている栄養素や特徴、作用などを知って、健康や美容の効果を青汁に期待してみましょう。
目次
大麦若葉の特徴と主な栄養素

大麦若葉はイネ科の植物
大麦若葉という言葉は、青汁などの健康食品で知っているけど具体的にどういう植物か知らないという方もいるでしょう。
この穂になる前の若葉である段階の栄養素が非常に高く、特有の栄養素があると言われており、その特徴から大麦若葉は青汁にふんだんに使用されていると言えるでしょう。
そして栄養価はケールにも匹敵するほど高いです。味もケールや明日葉と比較しても、癖がなく飲みやすいと口コミで言われています。ケールの味が苦手な方は、大麦若葉をふんだんに使用している青汁を飲んでみることをおすすめします。
ケールについてはこちらで詳しく紹介しています。→重要な栄養素がたっぷり!青汁に入っているケールはどんな野菜なのか徹底解明!
三大栄養素を多く含んでいる
青汁に使われている大麦若葉の特徴として、ビタミン、ミネラル、酵素のほか、三大栄養素も含んでいます。そのため、食糧危機に瀕した時には大変役に立つのではないかと考えられています。
- 糖質
- タンパク質
- 脂質
大麦若葉の青汁は栄養がひとつのみに特化しておらず、複数の栄養素がまんべんなく含まれており、さまざまな健康、美容効果が注目されていますので、大麦若葉が使用されている青汁は大変おすすめとなります。
大麦の中でも若葉は特に栄養素が高い
大麦は草丈20センチ程度の若葉の頃がとても栄養価が高いことで有名です。この高い栄養価に注目されたからこそ、大麦若葉は青汁として活用され続けています。
含まれている栄養素は食物繊維やビタミン、ミネラルだけではなく、抗酸化、抗炎症、解毒作用のあるクロロフィルや活性酸素の除去を行う酵素SOD、抗酸化作用のあるポリフェノールなど。
含まれている成分 | 成分の特徴 |
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食物繊維 | 整腸効果のある成分。粘着性があるため、腸内をゆっくり動いて満腹感を得られる働きがある。そのため大麦若葉の青汁を飲むことで、ダイエットやお通じの悩みに期待できる。 |
ビタミン | 人の体にとって欠かすことができない成分。体内で生成できないため、食事などで必要量を摂取する必要がある。不足することで様々な不調をきたす。 |
ミネラル | 基礎代謝を促してくれたり疲労回復効果に期待。カルシウムやカリウム、ナトリウムといった必須ミネラルが含まれている大麦若葉の青汁は積極的に取り入れたい飲み物である。 |
クロロフィル | 葉物野菜にたくさん含まれていることで知られている成分。血をサラサラにしたりコレステロールを正常にしてくれる働きがあるため、生活習慣病が気になる人にとって必須。 |
酵素SOD | 体を酸化させる成分に活性酵素と呼ばれるものがあり、酵素SODはこの活性酵素が増えるのを防いでくれる。そのため大麦若葉入りの青汁はアンチエイジングに効果的。 |
ポリフェノール | 非常に高い抗酸化作用がある成分。血液中の脂質が増加するのを防ぐ働きがあるので、血流をスムーズに流し動脈硬化の予防に繋がる。 |
大麦若葉の青汁はこのように酵素の栄養素が複数存在しているため、健康になりやすい体作りができるのです。
人間の生命活動を健康に維持するための栄養素が驚くほど高く、そして満遍なく入っていますので、健康を維持したい方や、野菜不足解消を目的としている人には、大麦若葉入りの青汁は最適な飲み物となります。
大麦若葉の青汁に含まれている成分による働き

豊富な食物繊維で便秘改善効果
大麦若葉も食物繊維は豊富で、キャベツの15倍と言われているほどですので、便秘の改善にもとても効果的です。
日頃から便秘がちな人やお通じの調子がよくない方は、大麦若葉の含まれた青汁を継続して飲んでみると次第に体調や腸内環境も整い、悩みやストレスからも解消しやすい体質になっていくのではないかと考えられます。
クロロフィルによるデトックス効果は絶大
デトックス効果を期待している人には、大麦若葉は大変おすすめとなります。大麦若葉の青汁はクロロフィルを多く含んでおり、毒素や老廃物を吸着して排出する働きがあります。
また、クロロフィルは体内の有害物質を排出する役割や、ヘモグロビンの生成を促し、血液の循環もよくすると言われていますので、大麦若葉の青汁は貧血防止にも大変役立つでしょう。
大麦若葉は抗酸化作用が強く、クロロフィルの働きも期待できることから、鉄分を失いやすい女性には大変優しくおすすめの青汁となります。
一般の野菜を調理するとクロロフィルも破壊されやすくなりますので、青汁から摂取するのがいいでしょう。
褐色細胞を活性化痩せやすい体に
大麦若葉の青汁に含まれているビタミンやミネラルには、チトクローム酸化酵素を活性化させる働きがあります。チトクローム酸化酵素は人体にある褐色細胞の中に存在している酵素で、これが活性化されると脂肪の代謝や燃焼に繋がります。
また、大麦若葉は脂肪を分解するリパーゼという酵素の働きかけもあるため、ダイエットをしたい方にも最適だと言えます。ぜひ青汁を飲んで褐色細胞を活性化させてみましょう。
カリウムを含んでいるのでむくみ対策にも
大麦若葉にはカリウムも含まれています。カリウムは体内のナトリウムが多くなると、ナトリウムを排出するという役割があります。ナトリウムは多く摂取するとむくみの原因となりますが、カリウムが体内のナトリウムを減らす役割を果たします。
塩分を多くとりがちだと思うかたや、むくみをどうにかしたい場合、あるいはダイエットを目指しているかたは大麦若葉の青汁を飲むようにしましょう。
青汁ダイエットについてはこちらで詳しく紹介しています。→青汁ダイエットでヘルシーに痩せよう!青汁の選び方や飲むときのポイントとは?
ただしカリウムは摂取しすぎるのもよくありませんので、あくまで決められた量を飲むようにして、飲みすぎには注意してください。ナトリウムとカリウムのバランスを意識するといいでしょう。
カルシウムが入っているので歯や骨が丈夫になる
大麦若葉の青汁にはカルシウムも多く含まれています。カルシウムは不足すると骨や歯から補給していきますので、体内のカルシウムを不足させないように努力しておくことが大切です。そうしないと骨がもろくなって骨粗鬆症などに繋がっていきます。
ですが大麦若葉はカルシウムが栄養素として入っていますので、一日一杯青汁を飲むだけでも知らず知らずのうちに食物繊維やビタミン、ミネラルだけではなくカルシウムも摂取できてしまいます。
また、青汁を牛乳に溶かして飲むことでより効果も期待できますので、毎日欠かさず飲むようにしましょう。骨は人間の身体を支える土台ですので、日頃から丈夫にしておくことで、健康な体になることができます。カルシウムの摂取と骨は大切にしましょう。
亜鉛が食欲を抑えてくれる
大麦若葉の青汁の中には亜鉛もあります。食欲は脳からの指令によって起こりますが、その原因はさらに細かくいくつかに分けられます。しかし、最近食欲が抑えられない、食べすぎてしまうという方はミネラルの不足も考えられます。
そして女性の場合はPMSにも陥りやすくなるため、亜鉛は意識して摂取するようにしましょう。大麦若葉の青汁を飲むことでミネラルのバランスが整うと、食欲も抑えられます。
大麦若葉は亜鉛やその他のミネラルが豊富ですので、ミネラル不足を補うことができます。そう考えると青汁は食欲を抑えたいときにはおすすめとなり、体調も整います。
ハーブと一緒に摂れば相乗効果が期待できる

ハーブの自然療法は世界中で広まっている
ハーブは自己治癒としての役割が高く、海外でも日本でも有名ですが、大麦若葉の青汁は味に癖がないためハーブと一緒でも大変飲みやすいと言われています。
最近ではハーブと一緒に摂取すると、相乗効果として大麦若葉とハーブの魅力が最大限に引き出され、健康効果や美容効果にも繋がるのではないかと考えられています。
青汁はハーブと相性がいいと言われており、主にカモミールやセントジョーンズワートなどと飲むと大麦若葉との相乗効果も期待できると言われています。
期待できるハーブの効能と効果
ハーブには神経を落ち着かせる効果も期待できますので、青汁として夜眠る前に温めたものを飲んでみるといいでしょう。大麦若葉と一緒に摂ることで相乗効果になり、自律神経も整い寝つきもよくなっていくと考えられますし、精神も安定しやすくなると言えます。
このように大麦若葉の青汁にはハーブとの相性も良く、健康効果だけでなく精神的な作用にも良い影響を与えてくれるのです。
ぜひ普段の食生活に大麦若葉の青汁を加えてみてください。そうすることでいつまでも元気で過ごすことができるでしょう。